ハイキング企画「ソロハイク 南アルプス 鳳凰三山 薬師岳 1日目」 [ハイキング企画]
2013.05.31 金曜日
去年の御座石鉱泉での地蔵ヶ岳悪天候敗退の雪辱もあったが、山岳オヤジのブログによる夜叉神峠から鳳凰三山テント泊に魅了されて、どうしても行って見たくなってしまった。
しかし、なんとか日帰りで行けないかな・・・と思い、いや、思うだけじゃ駄目だ!
行くなら今しか無い!
早朝に夜叉神峠にたどり着ければ、日帰りもなんとかなる!
と言うわけで、夜の闇切り裂いて車で南アルプス街道を目指して旅立ったのだった。
2013.06.01 06:30 高度1200m付近 南アルプス街道
途中のサービスで仮眠を取り過ぎたらしい・・・急がねば・・・
山道の坂を少しアクセルを強めに踏んでいた。
あともう少しで夜叉神峠駐車場・・・というところで・・・
いきなりメータパネルに警告が点灯し、フロントから煙が!
「うわっ!」
緊急停止。
何がおきた?
甘い香りが充満する。
これはッ! ラジエター破損? 冷却液漏れだ!
ガックリと肩を落として携帯を取った。
電話が繋がらなかったら・・・麓まで歩いて救援依頼を出すしかないな・・・
もう、今日の登山は無いだろうと思った。
丁度見晴らしの良く路肩に車を止められる場所で良かった。
そして、AUなのに・・・なんと電話がなんとか繋がったのだ!
JAFに連絡して待つ事2時間。
南アルプスの山の中で、JAFが来てくれた・・・うれしかった・・・。
早速見て貰うと、ラジエターホースが外れているのが判った。
何故外れたかは不明だが、ホースをなんとかはめて冷却液の代わりに持参してくれた水を満たしてエンジンをスタート。
問題無く動くことを確認してJAFに感謝!!
しかし、既に時間は9:30を過ぎている。
夜叉神峠駐車まで1kmも無いハズだ。
恐る恐る駐車場への登り道を進む。
2013.06.01 9:38 GPS高度1352m 夜叉神峠駐車場
夜叉神峠駐車場にドキドキしながら到着。
冷却液漏れは無いようだ。
時間は遅くなったが、ここまで来たら登らずに帰れるもんか!
用意を済ませて出発!
車のダメージも気になるが、この程度のアクシデントなら何とかなる。
最悪は車を置いてバスで一旦帰宅しないとならないかもしれないな。
だが、俺は行くぞ、どこまで行けるかわからないが、行けるところまで行くぞ!
なんというか、今から思えばもう破れかぶれという心境だったような。
でも、山に一歩踏み込むと、自然となんとかなりそうな気がしてきた。
ここからの山道は森林の中を進むカンジだ。
美しい南アルプス森の中を登るのは爽快だ。
ソールを張り替えたアルパイン2500が今回の相棒だ。
2013.06.01 10:29 GPS高度 1796m 夜叉神峠小屋
尾根道に出て右に進めば夜叉神小屋はすぐだった。
ここにはキャンプサイトもあるが、今日は一張りもテントは無かったが小休止をしている人々は7-8名居る。
しかし、ここから鳳凰三山まで進む人は少ないようだ。
遙か向こうに南アルプス北部白峰三山が少しガスっていたが見えた。
いつかあの稜線も歩いてみたい。
ここからは見晴らしの良い尾根道になるのかと思ったが、森林の中を延々と歩くようだ。
2013.06.01 11:31 GPS高度 2178m 杖立峠
長い長い上り坂をずーっと登ってきた。
左へのルートは道標には何も書かれていないが地図を見ると「辻山」2585mへ行けるようだ。
地図を見ると辻山の緩斜面をトラバースするような林の中のルートへ進む。
緩斜面とは言えアイゼンは必要と判断し、エーデルリッドの6本爪アイゼンを装着。
ザクザクとした軽アイゼンの感触は良いが、雪が薄い所では石を噛んでゴリゴリとする。
アンチ・スノープレートが割れちゃいそうだなぁ・・・
おっ、小屋が見えてきたぞ。
2013.06.01 13:10 GPS高度 2455m 南御室小屋
薬師岳の手前にある南御室小屋に到着!
ここの天然水も美味しい! ここに来たら是非とも味わうべきだ!
この先には薬師岳小屋もあるが、テントサイトは無いので、テントを張るならここしかない。
地蔵岳まで行けるなら、300m下って鳳凰小屋にはテン場があるので悩むところだね。
今回は日帰りの予定だったのでテントを持ってきていないが、この先に進んでしまったら闇の中を下る可能性がある。
しかし、ここまで来たら薬師岳には登らないと。
南御室小屋で水を補給して薬師岳小屋へ進む。
この先も残雪のルートを進むことになりそうだ・・・
花崗岩の巨岩奇岩が見えるようになってきた。
薬師岳は近い!
天気が崩れ初めて来た・・・
これはヤバイか?
2013.06.01 14:38 GPS高度 2720m 薬師岳小屋
薬師岳小屋に到着。
天気も崩れそうだし、もう今日はここに泊まることにした。
宿の主人も「朝は天気良かったんだけどね」と言う。
一泊二食で8000円。
たまには小屋泊もいいか、ここでは携帯電話も使えないので下山するまで連絡は出来ないが仕方ない。
水場もテン場も無いが、薬師岳がすぐ近くにある。
ザックを置かせて貰って、雨が降る前に早速登って見よう。
花崗岩の頂には、真っ白な頂上だった。
ちょっと待てばガスがあっというまに無くなったりするので、タイミングを見て富士山の上に手をかざす写真を撮ってもらった。
そして、奇岩巨岩が目立つ。
観音ヶ岳まではすぐ行けそうだが、今日はここまでだな。
明日はあの頂まで行けるかな?
この日の寝床は2階の窓の下をあてがわれた。
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