鉄ちゃんへの道:大井川鉄道SL「C11227,C108,C5644」 [鉄道写真]
2011.03.27 01:00
さわやか保護者会の打ち上げの飲み会にて、タケ会長の鎌倉散策とは別に撮り鉄S氏からも、大井川渓谷SL撮影先遣隊派遣話も耳に入った。
「さくらの季節だからねぇ、大井川渓谷に行くなら来週だね。」
おおお、これまた面白そうな話を聞いたぞ!
「是非、僕もお供させてくだせい!」
(ん!? このセリフ誰かにさっきも言ったような・・・まっいいか)
「行く?じゃあ4月2日は開けておいて」
「ありがとうございます!」
桜かぁ、大井川渓谷は満開になる予定なのだろうな、撮り鉄の情報網はすさまじいからなぁ。
桜をバックに疾走するSLを、望遠レンズで狙うのかぁ、楽しみだなぁ。
この日は、結局2:00まで飲みまくりの馬鹿騒ぎ。
・・・一週間が経過。
2011.04.01 22:00
適当に撮影機材を選択して床についた。
秩父鉄道の二の舞にはならないように、今日は釣りを自重しよう。
とっとと寝るべ。
2011.04.02 05:00
結局朝起きてから、またどのレンズを持って行くか悩みつつ、ショルダーバックに詰め込んでいく。
以下、持っていくレンズ(次回のための備忘録)
MINOLTA AF REFLEX 500 F8 単焦点
反射望遠AFレンズ 円形ボケを期待して使いまくりたいが・・・
SONY SAL75300 75-300mm F4.5-5.6
α100ズームレンズキットを購入した際から使用している唯一の300mm望遠レンズ、早くGレンズあたりが欲しいなぁ。
SONY SAL18250 DT 18-250mm F3.5-6.3
どこでも活躍する万能レンズ。 一本しか持って行けないときはこれに限る。 しかし万能故の問題も・・・
SONY SAL1855 DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM
モーター内蔵ポートレイトレンズ。 接近戦があるなら18250ではなくこっちを使いたいが、使える機会があるかなぁ。
MINOLTA AF 50mm F1.7 単焦点
これを使いたいシーンを見いだせるか?
そして、重要なアイテム三脚。
SLIK MASTER PROⅡ 鋼鉄の三脚、とにかく重くてデカイ。 移動が車じゃなきゃ持っていこうなど思わない。
カメラボディは、α550、α100も出してダブル一眼で撮影をしようかとか思ったが、やめておいた。
その代わり、動画撮影用として Cyber-Shot DSC-HX5Vを持っていく。
KENKOのストレート・ブラケット・プレートでα550と接続して、撮り鉄S氏のホットシュー・ボールヘッドに対して、アンチテーゼを示すのだ。
以上が、今回の武器である。
大井川渓谷への旅に連れて行って下さるのは、チンチロ児童クラブのM氏とさわやか児童クラブの撮り鉄S氏である。
ちんちろ、さわやか合同保護者会打ち上げの席上では、何度か鉄道写真についての武勇伝を聞いていたものの、実際この豪快な二人について行けるだろうか。
2011.04.02 06:07
M氏とそのお子さん、そして撮り鉄S氏が車で迎えに来てくれました。
いそいそと乗り込んで出発。
厚木I.Cから東名高速に入り、一路西へ。
静岡県の牧ノ原I.Cで降りる予定。
大井川本線金谷駅の鐵道施設車両区でSLの出発を見ようというのだ。
東名高速は順調に流れていたが、静岡I.C通過手前で事故発生を知る。
どうやら日本坂トンネル付近で発生したようだが、まだ順調に車列は流れているので静岡I.Cをそのまま通過した。
しかし、静岡I.Cを通り過ぎた途端に、前方からハザード・ランプとブレーキ・ランプの車列に遭遇。
そのまま、しばらく停車を余儀なくされる。
前の車のオジサンは、車を降りて体操を始める位でした。
GPSロギングデータを見ると、08:16:51から、08:35:31まで動いていないので実に20分近く足止めをくらったようです。
その後もノロノロと進み、日本坂トンネルに入ったのは08:51:41でしたから、トンネル手前で35分も待たされたため、鐵道施設車両区でのSL出発は見送りとなった。
事故は、トンネル出口に近い箇所で車二台による衝突でした。
2011.04.02 09:32
相良牧ノ原I.Cで東名高速を降りて、国道473号バイパスを北上。
ここまで走っても高速道路1000円はありがたいが、国の借金は本当に大丈夫なんだろうか。
2011.04.02 09:45
大井川本線「新金谷駅」を通過、残念だけどSL南アルプス号(C11227)は出発が近いので、ここは通過するようだ。
鉄ちゃん二人の会話は、SLが通過する時刻と撮影ポイントの場所で盛り上がっているが、僕には初めての土地でさっぱり会話にはついて行けない。
SL南アルプス号(C11227)は10:02に金谷を出発する、有る程度の余裕をもって撮影機材をセッティングするためにはどこで撮影するのがベストなのか?
そして、桜の開花率はどの程度か、桜とSLを合わせて撮影出来る場所と、他の鉄ちゃんになるべく遭遇しない場所はどこか?
鉄ちゃん二人の経験と頭脳がフル回転して、撮影場所を決めていく。
僕はさっぱりワケが判らずポカンと口を開けて、二人の会話を聞く。
鐵道写真は地図と時間計算などを組み合わせた、SLを追いかけていくオリエンテーリング(やったことはないけど、面白そうだと思っていた)に似ているなぁと思った。
2011.04.02 09:57
「横岡」がまずはいいんじゃないか? ということに、なったらしい。
ここには、まだ二分咲きの桜と黄色い菜の花があるが、ベスト・ポジションは先行者の鉄ちゃんに完全に押さえられている。
一見SLと桜を合わせて撮影出来そうな場所は無く、僕はあきらめて、菜の花とSLの構図でSLを待つことにした。
あきらかな、僕の失敗写真を見て頂こう。
一枚目、前の鉄ちゃんが写っている。 焦ってフレーミングの失敗をした上にシャッターが早すぎた。
連写設定を忘れてしまい、慌てて二枚目を撮るが、前の鉄ちゃんを気にしすぎてSLが右に寄りすぎだ。
さらに三枚目は迫ってきたSLをアップで狙ったが、煙突が切れてしまっている。 駄目だこりゃ。
全景はこんな感じ。
桜の開花もよくわからないほど、ホワイトバランスも失敗している。
しかし、撮り鉄S氏はこんな状況でもキチンと構図を決めて、シャッターを切っている。
・・・・流石だ、キチンと桜と菜の花も入っているし、SLの迫力も伝わってくる。
撮り鉄は、SLが走り去っても感動の余韻を味わうことは無い。
速攻で、次の撮影ポイントを割り出して移動だ。
感動は、写真を見て悦に浸るのが常識らしい。
2011.04.02 10:46
幾つかポイントを探しながら移動して、「家山」にやって来た。
ここ、「家山」では桜祭りをやっていた。
もう満開宣言というわけだが、ざっとひいき目に見ても四分咲き程度だろうか。
来週まで暖かならば七-八分咲きまで咲くのかもしれない。
それでも、大井川を渡る大井川本線のSLを撮影しようと、撮り鉄の群れがズラッと自慢のカメラとレンズと三脚を披露している。
さて、僕らもこの砲列の末席を頂くことにするか・・・
僕の自慢の鋼鉄のデカイ三脚がようやく活躍できる。
時刻表によれば、先ほど撮影したSL南アルプス号(C11227)は既に通過してしまっているため、次のSL臨時列車(C108)を待つことにする。
まだ、あと一時間はココで待たなければならない。
その間在来線の電車を通過する毎に狙って撮ったりして待つ。
しかし、これも案外様になっている。
2011.04.02 11:44
SL臨時列車(C108)がやって来た。
横一線に並んだ撮り鉄の砲列が一斉に唸る。
僕の写真はこれ。
さっきの電車も同じ構図だけど、どうも迫力に欠ける。
SL自体が小さく写ってしまい、せっかくの長い車両と煙の迫力が無くなってしまっている。
山と桜と橋とススキとSLを入れようとしたため、散漫になって平坦な感じになったようだ。
桜は入っていないけど、こんな写真も撮ってみた、どこにでもありそうな構図だけど。
2011.04.02 11:49
次のSL「かわね路号」(C5644)が40分後にやってくるらしい。
M氏親子組と二手に別れて、撮り鉄S氏と僕は「家山駅」近くの崖の上に陣取ることが出来ないか
調査に向かった。
空が青くって、桜の下を歩くのは気持ちいい!
「家山駅」は、SLが止まる雰囲気の良い駅。
川沿いに歩くと・・・
県道63号と大井川本線が交差する箇所は崖になっていた。
ここの上に登れば、「家山駅」から出発したSLを俯瞰で捉えることが出来そうだが、急な坂を登らねばならない。
しかもセマっ!! ここを登るのか・・・
登った先は、茶畑になっていて、先行者のオジサンが陣取っていた。
オジサンに挨拶をして、入れさせてもらう。
真下は県道が見えるポイントで、落ちたらやばそうだ。
GPSロギングデータによれば、県道の標高が156m、崖の上が169mだった。
確かに眺めは抜群に良いが、雑木が少し邪魔だ。。
じっと、ここでSLがくるのを待つ。
2011.04.02 12:33
ようやくSLかわね路号(C5644)がやってきた。
しかし、僕が撮ったSLは雑木が邪魔で、まともに撮れていない・・・
なんで、こうなっちゃうんだ!?
こういうときは、枝の間の狙えるポイントを探すんですか??
SLが通り過ぎたので、次のポイントに移動。
2011.04.02 12:48
「川根」のコンビニで昼食。
2011.04.02 13:24
大移動して「徳山」へ、その先の「千頭」には時間的に間に合わないという判断なのか、ここで折り返しのSLを狙う。
長い長い真っ直ぐに続く線路が印象的な撮影ポイントに入る。
桜はやっぱり三分咲き程度。
大井川線のSLは折り返し運転の場合、先頭車両は反転せずに客車を引っ張ってくるという。
最初は何のことか判らなかったが、先頭車両のSLが逆向き(バック)で引っ張って走るらしい。
折り返し点で車両を反転させることが出来ないためらしいが、今年中にはターンテーブルを作るらしいからバックで走るのは今年で最後という話だ。
ここには、先行者の鉄ちゃんは居なかった。
桜はズラッとならんでいるものの、まだ開花率が低いからか、今日は人気のある場所では無いらしい。
長いストレートの両端に桜があるものの、桜とSLを撮影する構図が難しく、なかなか撮影ポイントを決められない。
迷った挙げ句、線路脇の架線の電柱の両端をM氏親子と僕で陣取った。
こうすることで、電柱を一本分構図から外せるので長い車両を撮るには良いようだ。
撮り鉄S氏は、桜を手前にして疾走感のあるSLを撮るために、あーでも無い、こーでも無いと場所決めに迷っている。
そうやって出来上がった写真を想像して、どこで撮るかを悩むことが、面白いし楽しいのだ。
後で写真を見ると、あーここで悩んだ結果が最終的にこういう写真を狙ったのかとよくわかるし感心する。
2011.04.02 14:29
時刻的にはそろそろ、臨時SL(C108)が戻ってくるはずなんだけど・・・
結局、戻ってこなかった。
2011.04.02 15:00
やって来たのは電車、試し撮りをしておく。
臨時SL(C108)は、下りだけで終わったようだ。
次のSL南アルプス号(C5644)まではまだ40分あるが、移動する時間が間に合わないので、ここで待つことにする。
撮り鉄S氏は、この間も撮影ポイントを探し続けてずっと迷い続けていた。
2011.04.02 15:16
ようやく、バックで疾走するSLが走ってきた。
なるほど、SLがバックで引っ張るのを初めて見た。
正面から見るとSLという感じがしない。
ディーゼル機関車のような面構えに見える。
しまった、このポジションだと一両目と二両目の間が撮れてなかった・・・
この絵じゃ、バックで走るSLの絵には見えないじゃないか・・・
2011.04.02 15:31
次に移動となったが、先ほど撮影した箇所を俯瞰で捉えることが出来る場所を見つけた。
ここから望遠で撮れば、車両全体と桜を丸ごと入れられるに違いない。
2011.04.02 16:00
「川根」で、大井川を渡るSLかわね路号(C11227)を狙う。
手前に花を入れて撮影するポジションとなるが、時間が無いので急いで場所を決める。
しかしー、またしてもシャッターチャンスを逃してしまい、SLが行ってしまってからシャッターを切ってしまった。
2011.04.02 17:06
最後は、大井川本線金谷駅の鐵道施設車両区。
次の日のために、走らせる順番にSLを並ばせている所を見て終了。
うーん、失敗しても撮り直しがきかないから、鐵道写真の構図を決めるのって難しい。
あちゃぁぁ、撮像素子にゴミが乗ってるよ・・・ブロアーした時に付いたのかな・・・
2011.04.02 18:47
足柄SAで、休憩とお土産を購入。
静岡おでんがウマイと聞いたので、買ってみた。
後日、食べてみたが、たしかに味の濃いおでんで美味しかった。
2011.04.02 20:50
藤沢に戻り「たまや」でサンマーメンを食べて終了。
みなさん、ご苦労様でした。
次回がありましたら、またよろしくお願い致します。
タグ:撮り鉄 SL 大井川
鉄ちゃんへの道:秩父鉄道SL「PALEO EXPRESS C58363」 [鉄道写真]
2010.10.11(月) 06:05
ガバッと起きた。
時計を見たところ、もう6時過ぎてるじゃないかー(汗
今日は学童でお世話になっている、Sさんに秩父鉄道のSL撮影旅行に連れて行って貰う約束をしていた。。。
(Sさんはバリバリの鉄ちゃんらしく、鉄道撮影の話はよくよく聞かされていたので、今度是非連れて行って下さいと打診していたのだった。)
6時前に駅に集合の約束だったのに・・・
前日、というか5時間前まで釣りをしていたのが良くなかった・・・。
やっちまったぁ!!
ともかく直ぐに連絡して、追いつかねば。
新宿湘南ラインでは到底遅い。
仕方ないので、東海道線で東京駅まで、東京駅から、熊谷へ「上越新幹線」に乗り継ぐ算段で行くことにした。
熊谷駅でようやく苦笑いのSさんと合流。
申し訳ありません、釣りで疲れて寝過ごしました。
熊谷から秩父鉄道へ。
「秩父路遊々フリーきっぷ」1400円を購入して、いざSLへ。
あれ?SLには乗らないんですか?
「鉄ちゃんにとってSLは撮影の対象であって、乗るモノでは無いですから」
えええ、僕はSL乗ったこと無いんですよ。 の、乗りたいなぁ?
「さ、まずはSLが出発の準備をしている車庫に行きますよ。」と、まずは「ひろせ野鳥の森」駅に移動。
ここで下車して秩父鉄道の操車場へ歩いて移動。
既に何人かの鉄ちゃんが三脚とカメラをセッティングして場所を取っていた。
そこに、今日一日じっくりと見ることになる、黒い車体が・・・
長い一日になりそうな予感がする。
電車を撮影するとは、どういうことか?
漠然と撮影したのでは感動は無い、たぶん何かテーマを求めて撮影に来ているのだろう。
でも、今の僕にはまだそれは見えていない。
だとしたら、何を目的に撮影すべきなのだろう。
「やっぱりSLは煙ですよ」、とSさん。
なるほど、煙は電車には無い。
勢いよく煙りを出して疾走するSLの姿こそ、SLの醍醐味に違いない。
操車場では煙を出していても疾走感は無いが、初心者が狙うには止まっているSLが煙りを出している瞬間は撮影しやすい。
汽笛の音が木霊して、中々いい雰囲気だなぁ。
今日のSLは、新型の台形型「リフレクター」(※訂正致します。Sさんから指摘を受けました。リフレクターでは無く、ディフレクター[整流板]でした。)を取り付けた特別バージョンとのことで、このリフレクター(※誤っていますが正しくはディフレクターです。)を強調した写真を皆さん狙っているらしい。
さて、SLは出発準備が整うと熊谷駅に行ってしまった。
ここから、走っているSLを追う旅が始まるらしい。 つまりSLの行く先に先回りして、走っているSLの写真を撮る訳だ。
撮影ポイントにドカッと腰を下ろして、SLをのんびりと待っていれば良いモノだと思っていたが・・・
甘かった・・・
どうやら、鉄道写真を撮るということが、全くわかっていなかったようだ・・・・
まず、「樋口」駅に移動、SL撮影後に次の電車に乗ってSLを追いかけないとならないが、撮影ポイントは駅から離れているため、次の電車に乗るためには、走らないといけないようだ。
SLは休み休み走るため、電車で追いかけて追い抜く必要がある。
SLが来るまでは時間がたっぷりとあるが、撮影が終わるととっとと移動しないと、次の撮影ポイントを逃してしまうということだ。
「樋口」では、カーブ手前に陣取って、ストレートを煙を出して突き進んでくるSLを狙ってみた。
この位置では残念ながら「リフレクター」(※しつこいようだが正しくはディフレクターです。)は狙えないが、他のポイントは既に他の鉄ちゃんに抑えられていたので仕方ない。
この日は、天気が良く暑い。
撮影後に駅に戻る訳だが、次の電車をもたもたして逃してしまった。
撮影後の余韻は無しで、撤収は速攻で行わないと駄目ということかぁ。
「白久」駅下車後、撮影ポイントに移動。
全体的に煙が少ないので迫力に欠ける。
周りの住民に対して煙りを少なくする対策をしているらしいことと、この日の天気が良すぎて暑すぎるため、水蒸気が出にくいことが原因らしいが・・・
折り返して、「武州中川」。
ここは、登りのSLを橋の上から狙うポイント。
大量の煙を期待したいが・・・
煙が薄い・・・
やはり、もっと寒くならないと、煙に迫力は出ないのだろうか。
この後も、SLが車庫に入るまで追い続けた。
煙は沢山出ているが、既に暗くなってしまった上に、撮影ポイントが良くなかった。
最後は、湘南新宿ラインで熊谷から藤沢へ。
「熊谷」駅でビールと弁当を購入して、乾杯。
長い一日だったけど、鉄ちゃんって緻密な時刻スケジュールと移動が激しいんだなぁと少しだけわかった気がする。
家に帰って撮影した写真を見てみたが、撮影技術が未熟だ。。。
ガバッと起きた。
時計を見たところ、もう6時過ぎてるじゃないかー(汗
今日は学童でお世話になっている、Sさんに秩父鉄道のSL撮影旅行に連れて行って貰う約束をしていた。。。
(Sさんはバリバリの鉄ちゃんらしく、鉄道撮影の話はよくよく聞かされていたので、今度是非連れて行って下さいと打診していたのだった。)
6時前に駅に集合の約束だったのに・・・
前日、というか5時間前まで釣りをしていたのが良くなかった・・・。
やっちまったぁ!!
ともかく直ぐに連絡して、追いつかねば。
新宿湘南ラインでは到底遅い。
仕方ないので、東海道線で東京駅まで、東京駅から、熊谷へ「上越新幹線」に乗り継ぐ算段で行くことにした。
熊谷駅でようやく苦笑いのSさんと合流。
申し訳ありません、釣りで疲れて寝過ごしました。
熊谷から秩父鉄道へ。
「秩父路遊々フリーきっぷ」1400円を購入して、いざSLへ。
あれ?SLには乗らないんですか?
「鉄ちゃんにとってSLは撮影の対象であって、乗るモノでは無いですから」
えええ、僕はSL乗ったこと無いんですよ。 の、乗りたいなぁ?
「さ、まずはSLが出発の準備をしている車庫に行きますよ。」と、まずは「ひろせ野鳥の森」駅に移動。
ここで下車して秩父鉄道の操車場へ歩いて移動。
既に何人かの鉄ちゃんが三脚とカメラをセッティングして場所を取っていた。
そこに、今日一日じっくりと見ることになる、黒い車体が・・・
長い一日になりそうな予感がする。
電車を撮影するとは、どういうことか?
漠然と撮影したのでは感動は無い、たぶん何かテーマを求めて撮影に来ているのだろう。
でも、今の僕にはまだそれは見えていない。
だとしたら、何を目的に撮影すべきなのだろう。
「やっぱりSLは煙ですよ」、とSさん。
なるほど、煙は電車には無い。
勢いよく煙りを出して疾走するSLの姿こそ、SLの醍醐味に違いない。
操車場では煙を出していても疾走感は無いが、初心者が狙うには止まっているSLが煙りを出している瞬間は撮影しやすい。
汽笛の音が木霊して、中々いい雰囲気だなぁ。
今日のSLは、新型の台形型「リフレクター」(※訂正致します。Sさんから指摘を受けました。リフレクターでは無く、ディフレクター[整流板]でした。)を取り付けた特別バージョンとのことで、このリフレクター(※誤っていますが正しくはディフレクターです。)を強調した写真を皆さん狙っているらしい。
さて、SLは出発準備が整うと熊谷駅に行ってしまった。
ここから、走っているSLを追う旅が始まるらしい。 つまりSLの行く先に先回りして、走っているSLの写真を撮る訳だ。
撮影ポイントにドカッと腰を下ろして、SLをのんびりと待っていれば良いモノだと思っていたが・・・
甘かった・・・
どうやら、鉄道写真を撮るということが、全くわかっていなかったようだ・・・・
まず、「樋口」駅に移動、SL撮影後に次の電車に乗ってSLを追いかけないとならないが、撮影ポイントは駅から離れているため、次の電車に乗るためには、走らないといけないようだ。
SLは休み休み走るため、電車で追いかけて追い抜く必要がある。
SLが来るまでは時間がたっぷりとあるが、撮影が終わるととっとと移動しないと、次の撮影ポイントを逃してしまうということだ。
「樋口」では、カーブ手前に陣取って、ストレートを煙を出して突き進んでくるSLを狙ってみた。
この位置では残念ながら「リフレクター」(※しつこいようだが正しくはディフレクターです。)は狙えないが、他のポイントは既に他の鉄ちゃんに抑えられていたので仕方ない。
この日は、天気が良く暑い。
撮影後に駅に戻る訳だが、次の電車をもたもたして逃してしまった。
撮影後の余韻は無しで、撤収は速攻で行わないと駄目ということかぁ。
「白久」駅下車後、撮影ポイントに移動。
全体的に煙が少ないので迫力に欠ける。
周りの住民に対して煙りを少なくする対策をしているらしいことと、この日の天気が良すぎて暑すぎるため、水蒸気が出にくいことが原因らしいが・・・
折り返して、「武州中川」。
ここは、登りのSLを橋の上から狙うポイント。
大量の煙を期待したいが・・・
煙が薄い・・・
やはり、もっと寒くならないと、煙に迫力は出ないのだろうか。
この後も、SLが車庫に入るまで追い続けた。
煙は沢山出ているが、既に暗くなってしまった上に、撮影ポイントが良くなかった。
最後は、湘南新宿ラインで熊谷から藤沢へ。
「熊谷」駅でビールと弁当を購入して、乾杯。
長い一日だったけど、鉄ちゃんって緻密な時刻スケジュールと移動が激しいんだなぁと少しだけわかった気がする。
家に帰って撮影した写真を見てみたが、撮影技術が未熟だ。。。